T−ウィルス(T−virus)
T−ウィルス(T−virus) |
- 概要
- 1996年3月22日に発売された初代バイオハザード(以降バイオ1)で登場した架空のウィルス。
アンブレラ創立以前に、アンブレラ創始者の一人、オズウェル・E・スペンサー、ジェームス・マーカス、バイオハザード コード:ベロニカで名前だけ登場したエドワード・アシュフォードによって発見された始祖ウィルスベースに開発されたウィルスである。名前のTは暴君を意味するタイラント(TYRANT)の頭文字からきている。
- その性質・及び感染経路
- 非常に強い感染力を誇り、空気感染、水を汚染された場合の経口感染、空気感染など、その感染経路は多岐にわたる。但し変異性も高く、広がっていくうちに感染力は徐々に弱まっていく。そのうち空気感染はウィルスが拡散した初期のときだけ起こるようだ。
同時に感染した生物から例えば爪で引っかかれたなどの傷を負ったとして血液感染を引き起こすこともある。その強い感染性のため、一度流出すればまさにバイオハザード(生物災害)を引き起こし、1998年9月に起こったラクーンシティや洋館事件のときのような大惨事を引き起こす。
- 症状
- 感染した生物に対して発生する症状は様々であり、生物ごとに異なると言ってもよい。人間であれば発熱、発刊、全身のかゆみ、皮膚のただれなどを引き起こし、事件経過と共に、食欲を中心とした本能的活動を開始し、ゾンビ化する。これについては初代バイオハザード及び、GC(ゲームキューブ)版バイオハザードで登場した「飼育員の日記」がいい参考資料になる。ゾンビ化の過程を克明に描いた恐怖のファイルである。
また、人間以外の場合、例えば犬の場合もほぼ人間の場合と同じ症状が現れると思われる(犬のゾンビ=ゾンビ犬と呼ばれる)。これはゾンビ犬の行動パターンもまた食欲を中心としたもので、プレイヤーキャラクターに対する攻撃はそのためかと思われるためである。基本的に哺乳類に感染した場合はほぼ全ての生物が食欲を中心とした行動を取るものと思われる。
哺乳類以外の感染だと昆虫の類はその変化が著しく、元々なんだったのか原型が分からなくなるものまで存在する。バイオハザード0で登場したセンチュリオン、バイオハザード3 LAST ESCEAP(以降バイオ3)に登場したブレインサッカー、ドレインディモスなどがそのいい例だろう。
彼等の姿は元々ノミやムカデだったと言うのだから驚きだ。考えてもいただきたい。ネコの毛に寄生しているような昆虫や、注意深く見なければ肉眼で捕らえることもままならないようなムカデまでが人間と同等、または人間の2,3倍もの巨体に変異するのだ。しかもこれらは全て二次災害で感染した虫達である。アンブレラによって開発された兵器ではないのだ。恐るべしT−ウィルスである。
因みにT−ウィルスに死者を蘇えらせる(ゾンビ化した上で)能力は無いはずだが、バイオ3では追跡者の触手に頭部を貫かれ殺されたはずのブラッドは何故か直後にゾンビ化して蘇えり、墓地公園にて土葬されていた死体たちが突如として蘇える演出があった。これについてはそのうち「T−ウィルス考察」と言うページを作成する予定なので、管理人の個人的な見解に興味ある方はこちらの考察分も見ていただきたい(アップしたらね)。
- 対処方法(ウィルス抗体)
- 作中ではT−ウィルスに対する完全な抗体をもつ人間が10人に一人の割合で存在すると言う。バイオシリーズに登場する主人公たちはそう言う人間だったからT−ウィルス感染を免れたと言う。
また、バイオ3において、病院の研究員がT−ウィルスの存在を突き止め(正確に言えばゾンビ化を引き起こす要因としてなんらかのウィルスがあると突き止めた)ことから決死の奮闘でワクチンの開発直前まで開発を進めていた。しかし、その研究員もゾンビ化し、完成には至らなかった。しかし、その後追跡者によってT−ウィルスに感染させられたジルを救うためカルロスがこれを完成させることにより、ジルをゾンビ化から救い出す間接的な要因となった。
また、バイオハザード アウトブレイクでは『日の光』の名を冠した対T−ウィルス用特効薬である「デイライト」がラクーン大学で極秘裏に開発されており、これを投与された生物は体内のT−ウィルスが全て死滅すると言う(但し既にゾンビ化した人間や、肉体がほぼ完全にT−ウィルスの影響下に置かれている場合はその生物自体が死亡する)。
- 本来の開発用途
- そんな恐るべきウィルス兵器であるT−ウィルスだが、元々は生物兵器を開発するために使われる予定だった。と言うのもT−ウィルスには元々異なる生物間の遺伝子交配をしやすくすると言う性質がある(とされている)ため、これを利用することによってB.O.W(Bio Organic Weapon)を開発することが最大の目的であった。
人間と爬虫類の遺伝子をベースに作られたハンターはその最たる例である。しかしT−ウィルスには対象者の知能を著しく低下させる作用があり、ある程度命令が理解できる程度の知能の維持はその後の研究課題とされた。
こうして本来ならば生物兵器の量産していき、これを商品とすることが目的であったはずのアンブレラだが、洋館事件、ラクーンシティの壊滅など、ウィルスによる甚大な被害を発生させた要因として、アンブレラは倒産することに至ったのである。
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